
ねっとりとした食感と、濃厚な味わいから森のバターという別名もあるアボカドについてご紹介します。
【和名はワニナシ】
サラダやカリフォルニアロールなど、料理に使われる事が多いアボカドですが、実は果物に分類されます。アボカドはクスノキ科アボカド属の果物で、中南米が原産です。
和名は「鰐梨(ワニナシ)」といい、その他にもアバカテやバターフルーツと呼ばれる事もあります。
私たちがスーパーでよく見かけるのは「ハス」と呼ばれる品種で、熟すとねっとりとした食感と濃厚な味わいとなり、皮が黒っぽくなるのが特徴です。その他にハスよりも縦に長くて大きな「ベーコン」という品種があり、こちらはなめらかであっさりとした味わいです。
【栄養】
アボカドは非常に栄養価の高い食材です。特に脂肪分が多く、アボカド特有のねっとりとした食感とコクを作り出しています。脂肪分が多いですが、含まれる脂質はコレステロールを減らす効果が期待出来るオレイン酸が主なので、脂肪の摂り過ぎからくる疾患のリスクは低いです。その他、疲労回復や生活習慣病予防に効果的なビタミンB1やB2、強い抗酸化作用のあるビタミンE、お通じ改善におすすめな食物繊維も豊富です。
体にうれしい効能がいっぱいのアボカドですが、エネルギーも高いので、食べ過ぎによる肥満には注意が必要です。
【黒っぽい筋】
アボカドを割ってみると、中に黒い筋が入っている事があります。これは維管束という種に栄養を送るための管ですが、追熟がうまくいかないと変色し、かたくなるようです。食べても害はありませんが、食感としては筋っぽくなってしまいます。
【濃厚なアボカドを選ぶには】
買ってきて食べようと思ったら、あまり美味しくなかった・・・という事もありますね。100%とはいきませんが、ヘタと皮に隙間があまりないものを選ぶと濃厚なアボカドの可能性が高まります。
かたいアボカドを買ってしまった場合は、室温で追熟が進むので、しばらく置いておきましょう。寒い季節は暖かい場所に置いて下さい。早く追熟したい時は、エチレンガスを発生させるりんごと一緒に袋に入れると柔らかくなります。
生食だけでなく、実は天ぷらなども美味しいアボカド、ぜひ食べてみてください。
Text by さゆり/食育インストラクター
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