ズキズキ痛む口内炎…。できてしまったら気を付けたい、食事のポイント

ズキズキ痛む口内炎…。できてしまったら気を付けたい、食事のポイント

口内炎ができると、ズキズキ痛かったり染みたりして、話しにくい・飲食しづらいなどの症状が起こりますよね…。 今回は、口内炎の種類や、おすすめの栄養素についてお話しします。

【口内炎には色々な種類がある】

今回は、代表的なものを3つご紹介します。

●アフタ性口内炎
最も多く見られるタイプの口内炎です。1個または複数同時にできることもあります。話したり、飲食による接触刺激で強い痛みを感じます。
通常は1cm未満の境界がはっきりとした白い潰瘍で、その周りが赤く盛り上がります。約1~2週間で自然に治癒します。
原因は、過労やストレス、ビタミン不足などによる免疫力の低下のほか、口の中の不衛生が引き金となる場合もあるようです。

●カタル性口内炎
はっきりとした境界がなく、赤くただれたようになります。痛みはさほど強くありませんが、味覚が鈍くなったり、慢性期になると口臭を伴うこともあります。
歯周病や入れ歯・矯正器具の不適合などに伴い、口の中の衛生状態の悪い時に起こりやすいと言われています。飲食物によるやけどでできる炎症もこれに含まれます。

●ウイルス性口内炎
ウイルスが原因で起こるものには、ヘルペス性口内炎、手足口病、ヘルパンギーナがあります。
ヘルペス性口内炎は生後6カ月以降から3歳までの乳幼児に多く、口の中に小さな水疱の集まりができ、それが破れて口内炎の症状が出ます。
唇や口の周りなどにも発疹が見られる他、発熱やリンパ節の腫れ、食欲低下、口臭の悪化などが症状として挙げられます。
手足口病も口の中に水疱ができ、それが破れてアフタ性口内炎のようになりますが症状は比較的軽いとされています。そして名前の通り、手や足にも小水疱ができます。
ヘルパンギーナは、口の喉に近い部位に多数の小水疱ができ、それが破れてアフタ性口内炎のようになります。
ヘルペス性口内炎が口の前方(唇や歯茎など)にできるのに対し、ヘルパンギーナは口の後方(喉の奥)にできるのが特徴です。

【口内炎におすすめの栄養素】

口内炎があると食事がしにくく、栄養状態が悪くなりがちです。
今回は、口内炎に効果的な栄養素を一部ご紹介します。それがこちら!

・ビタミンA(レバー、うなぎ、卵、緑黄色野菜に含有)
・ビタミンB2(豚レバーやウナギ・ブリなどの魚、モロヘイヤに含有)
・ビタミンB6(マグロやカツオなどの赤身魚や、ヒレ肉やササミなどの脂が少ない肉類、バナナ、パプリカに含有)
・ビタミンC(果物(特に柑橘類やイチゴ)、野菜、芋類に含有)


これらは、皮膚や粘膜を健康に保つ働きがあります。
ビタミンBとビタミンCは水に溶けやすい性質があるので、茹でるよりも焼く、蒸すといった、できるだけ水を使わない調理法の方が効率よく栄養を摂れるのでおすすめです。

口内炎ができてしまったら、上記でご紹介した栄養素を摂るのに加え、
・口内を清潔に保ち、菌の繁殖を抑える
・こまめな水分補給を心掛ける(口内が乾くと菌が繁殖しやすくなるため)
・熱すぎる、または冷たすぎる食べ物や、刺激の強い食べ物は控える

などの行動もおすすめです。


皆さんも口内炎ができた時は是非心掛けてみてくださいね。

Text by ろい/食育インストラクター

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