暑い夏の苦-い味方。ゴーヤ!!

暑い夏の苦-い味方。ゴーヤ!!

年々蒸し暑く、厳しさを増している日本の夏。立ち向かうにはしっかり食べて体力を補う必要がありますが、暑くて食欲も落ちてしまいがちですね。そんな食欲減退時におススメしたいのが、その時期に収穫出来る野菜です。旬の野菜には、季節を乗り切るために必要な栄養がいっぱい!! 今回は旬真っ盛りの「ゴーヤ」にスポットをあててご紹介します。

【ゴーヤとは】 

ゴーヤは「にがうり」・「ツルレイシ」などとも呼ばれるウリ科の野菜です。
ゴーヤはきゅうり同様ツルを伸ばして成長するため、近年では「緑のカーテン」として、日の当たる窓辺に網を置いて育てる家庭菜園野菜としても人気です。

【ゴーヤの栄養】

ゴーヤは、1本でレモン数個分のビタミンCを含む野菜です。
ビタミンCは紫外線による肌のダメージやシミ・シワの予防に効果的です。ビタミンCは熱に弱いといわれますが、ゴーヤに含まれるものはさほど影響を受けないので、炒め物などにしても効率良く摂る事が出来ます。
また、ゴーヤ特有の苦みは「モモルデシン」や「ククルビタシン」などの成分です。
これらはただ苦いだけでなく、胃液の分泌を盛んにするので、落ちた食欲を回復する効果が期待出来ます。ただし、食べ過ぎると胃腸に刺激を与えすぎてしまうので、気を付けましょう。
ちなみにゴーヤは鮮やかな緑色なので、緑黄色野菜と思われがちです。でも国が定める緑黄色野菜の基準のカロテン含有量を満たしていないので、淡色野菜に分類されています。

【苦味を軽減するには】

ゴーヤは特有の苦みに栄養があるのですが、苦いのを我慢して食べるのは気持ち的に沈んでしまいますよね。せっかく体に良い物を食べるのであれば、美味しくいただきたいものです。
苦味を完全に取り除く事は難しいですが、軽減する方法はありますので、ご紹介します。

〇水にさらす
水にさらす事で、苦み成分が流れるため軽減します。でも、栄養も一緒に流れ出てしまうので、さらし過ぎには気をつけましょう。

〇塩で揉み、サッと茹でる
この方法も苦み成分を外に出す事で軽減出来ます。
塩で揉むと一緒に青臭さも減らせるので、苦手な方は試してみて下さい。

〇油で炒める
苦み成分を油でコーティングする事で、苦みを感じにくくします。
上記の方法と組み合わせるとより美味しくいただけます。

〇味付けを少し濃くする
塩分の摂り過ぎが気になりますが、味を濃くする事で苦味が感じにくくなります。
夏は汗をかきやすく、体内の塩分が減ってしまうので、頻繁でなければ活用してみるのも効果的です。塩分を摂り過ぎたと感じたら、カリウムが豊富な果物など食べる事でバランスを取りましょう。


農業技術や物流の発達で様々な野菜が一年中手に入りますが、やはり旬の時期に食べるのが味も栄養も一番です!
季節を感じる食事をぜひ楽しんでくださいね。

Text by さゆり/食育インストラクター
 

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