貧血予防にもおすすめ!あさり

貧血予防にもおすすめ!あさり

貝類は小さな体に様々な栄養素が詰まっています。 今回はそんな貝類の中から、これから旬を迎える「あさり」をご紹介します。

【あさりとは】 

あさりは海の浅瀬や干潟に生息する二枚貝で、旬は3~5月です。
名前の由来は浅い砂利などの砂地にいるため、「あさり」となったとする説や、手軽に獲れるので「漁る」が転じて「あさり」となったとする説があります。
30年ほど前までは、消費量のほとんどを国産でまかなっていましたが、日本国内の浅瀬や干潟の減少により、現在では外国からの輸入物が国産を上回っています。
あさりは産地による味の違いはほとんどないようです。殻の色に派手さはありませんが、中にはきれいな青色をした殻をもつものもあるので、探してみると楽しいですよ。

【栄養】

あさりは低カロリー、低脂肪な食材です。赤血球の成分となる鉄や赤血球の正常な働きをサポートするビタミンB12が豊富なので貧血予防に効果的です。また、味覚を正常に保つ亜鉛や動脈硬化予防に役立つタウリンも含みます。
栄養素は煮汁などに出てしまうので、汁ごと楽しめる料理がおすすめです。とはいえ、海産物は食材そのものに含まれる塩分量が高めですので、調理の時は味付けに気を付けましょう。

【購入時のポイント&保存方法】

購入する時は、殻が割れていないか確認し、出来るだけ販売日が新しいものを選びましょう。
買ってきたらサッ流水で洗い、少量ずつ手に取ってニオイをかぎます。死んだものが混じっていると生臭いニオイがするので、どの貝からニオイがするのか確認して取り除きます。その後、2~3%の塩水に浸け、冷暗所で2時間ほど置くと体の中に残っていた砂を吐き出してくれます。最近では砂抜き済みの商品も多く出回っていますが、まだ砂が抜けきっていない場合もあるので、時間がある時は1時間位砂抜きをすると良いでしょう。
保存する場合は砂抜きして大きめのボウルに入れ、ラップをしっかりとして冷蔵庫で1~2日は保存可能です。しかし、鮮度が落ちやすいので、基本的にはその日のうちに消費する事をおすすめします。
また、あさりは冷凍保存も可能です。殻付きは砂抜き後に洗って水気を拭き取り、密閉容器に入れてしっかりと空気を抜いて冷凍庫に入れる事で3週間程保存できます。使う時は凍ったまま調理しましょう。むき身を購入した時は、冷凍前に茹でたり蒸したり加熱してから冷まして小分けに冷凍してください。使う時はこちらも凍ったまま調理します。


あさりは様々な調理法が楽しめる食材です。
旬の時期は美味しいだけでなく、栄養もたっぷりなので、たくさん食べてくださいね!

Text by さゆり/食育インストラクター
 

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