牛肉の部位別 おすすめ調理法

牛肉の部位別 おすすめ調理法

今回は私達が普段スーパーで目にする牛肉の代表的な部位の特徴と、おすすめの調理法にスポットを当ててご紹介します。

【肩】

肩肉は前肢上部に位置する肉の総称です。
良く動かす部位なので、筋や筋膜が多く、肉質はかためです。
煮込み料理や、スープの材料として使われることが多いですが、肩甲骨の内側にある「ミスジ」は柔らかく、ステーキや焼き肉としても人気です。

【肩ロース】

首に一番近いほうの背肉で、肉のきめが細かく、やわらかいのが特徴です。
厚切りにするよりも、薄切りですき焼きやしゃぶしゃぶにするのがおすすめです。厚切りで使用する場合は筋切りしましょう。

【リブロース】

肩ロースとサーロインの間の背肉で、肩ロース同様肉のきめが細かく、肉本来のおいしさを味わうのに向いています。
薄切りですき焼きなどもよいですが、塊のままローストビーフにしたり、厚切りでステーキもおいしいです。

【サーロイン】

背肉の中では腰に近い部位で、あまり動かさないため、柔らかい肉質です。
牛肉の中で最高の味と称されるサーロインはステーキにするのが一般的です。
でも、肉の間に脂が入りやすいので、脂分が気になる場合は、薄切りでしゃぶしゃぶにすると余分な脂が落ちて食べやすいです。

【ヒレ】

サーロインの内側にある部位で、ほとんど動かない柔らかな肉質の赤身肉です。
牛一頭からとれる肉量の3%分しか取れないため、とても貴重です。
肉に脂分がほとんど入らないので、加熱し過ぎはパサつきのもとになります。
厚切りでステーキにしたり、カツレツにするとおいしいです。

【バラ】

肉と脂肪が層になっているバラ肉は、牛の腹側の部位で「カルビ」や「三枚肉」と呼ばれます。
余分な脂を茹でこぼし、甘辛いタレでじっくり煮た角煮や、牛丼の具、焼き肉にするとおいしいです。

【もも】

ももは、大きく分けて腰に近い「ランプ」・よく動き、後肢を支える「そともも」・内側にある「うちもも」があります。
ステーキにしたり、炒め物・ローストビーフなどに向きますが、ヒレ同様脂分が少ないので、火の通し過ぎには気を付けましょう。

【栄養】

部位によって多少の違いはありますが、牛肉は良質なたんぱく質が豊富で、私たちの体内では作ることが出来ない必須アミノ酸をバランスよく含んでいます。また、鉄や亜鉛も含むので、貧血予防などに効果的です。


いかがでしたか。
脂身が多い部位や少ない部位などがあるので、食べたい料理によって使い分けてみてください。

Text by さゆり/食育インストラクター
 

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