予期せぬ辛さにご注意!ししとうの謎

予期せぬ辛さにご注意!ししとうの謎

ほろりと苦い大人の味、ししとう。食べ慣れてくるとこの苦みが癖になりますよね。 しかし、苦みを楽しもうと口に入れたら、思わず「辛い!?」と驚かされた経験のある方は少なくないでしょう。ししとうは稀に、びっくりするほど辛いものが生まれるのです。 今回はししとうと辛みの謎に迫ります!

【なぜ、ししとうは辛いの?】

ししとうの正式な名前は、なんと「獅子唐辛子」。つまり、唐辛子の仲間の野菜なのですね。あの辛さは唐辛子だったから、と思うと納得です。
加えて、辛みを完全に取り除くのはとても難しいのだそう。品種改良が進んだ今でも、絶対に辛くないししとうはまだ達成できていないとのことです(※ただし、辛い物の数を大きく減らすことは可能になっています)。
では、辛いものを見分けて取り除ければ、辛いものに当たることが無くなるのでは?と思っても、見た目で見分ける確実な方法はやっぱりありません。辛いししとうは「あたり」と呼ばれることがありますが、あたりくじが見分けられないのと同じように、あたりのししとうを見分けることもできないのですね…。
一応、生育化でストレスを受けたものが辛くなりやすい、辛いものの方が種が少なくなりやすい、などの傾向はあるので、少しでも辛いものの確立を下げたい場合は、歪んだ形のものを避け、種の数を確認してから調理すると良いかもしれません。
また、辛みは脂溶性のカプサイシンが由来なので、油脂と一緒に調理すると、あたった時の辛さを軽減できますよ☆

【ししとうの嬉しい効能】

ししとうはβ‐カロテンやビタミンCなど、肌あれを予防する栄養素が豊富なので、日焼けをしやすい夏にぴったりの野菜です。
また、カプサイシンは辛いものにだけではなく、普通のししとうにも微量は含まれていて、食欲増進や発汗を促してくれる効果も期待できます。
天ぷらや炒め物・あえ物など、苦みを活かして美味しく食べられるレシピがたくさんあるので、あたりのししとうに注意しつつ、ぜひ召し上がってみてくださいませ☆


Text by はむこ/食育インストラクター
 

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