調理の基本を身につけよう「揚げ物」編

調理の基本を身につけよう「揚げ物」編

サクサクの衣が美味しい揚げ物。外食やお惣菜を買って食べるのも美味しいけれど、自分で作って揚げたてを食べるのも格別な味わいがあります。 今回は自宅で揚げ物にチャレンジする時のポイントについてお話します。

【ポイントは油の温度を保つこと】

家庭での揚げ物は油の廃棄や掃除などがあり、少し面倒な調理法の一つです。手間暇をかけて作るのだから、失敗せずに美味しく仕上げたいと思うのも当然ですよね。
揚げ物を失敗させないために守りたいのが、油の温度を一定に保つことです。揚げ上りの衣がべたつく・食べた時に油っぽさを感じるなどの失敗は、この温度管理がうまくいかなかった可能性があります。
例えば、一度にたくさんの量の材料を入れた時などは、油の温度が一気に下がります。再び温度が上がるまでに時間がかかり、この間に衣や材料が余分な油を吸ってしまうので、べたつきの原因になるのですね。揚げ時間が長くなることで、パサつきの原因になることもあります。一度に揚げる量の目安は、鍋の表面に対し1/3から半分ぐらいまでにしましょう。材料同士がくっつくことも少なくなるので、失敗しにくくなります。

【そのほかのポイントは?】

材料から余計な水分を除くことも、失敗を防ぐひと手間になります。から揚げなど調味料に漬け込む場合や、水分の多い野菜・イカなどの魚介類などは、衣をつける前に一度ペーパータオルなどで水気をふき取っておきましょう。材料から出る水分で衣がべたつくのを防ぐだけではなく、揚げている最中の油はねも減らすことができます。
その他、油の状態をチェックするのも、揚げ上りの品質を保つためには大切です。何回かに分けて揚げる時は、次の材料を入れる前に新しい油を差し注ぎすると、油を長持ちさせることができますよ。


揚げ物は少しハードルが高めかもしれませんが、基本のポイントをマスターすると、レパートリーが一気に増え、料理の上達が実感できます。
高温の油を取り扱うので、安全に気を付けながら、火をつけて以降は目を離さないようにして調理してくださいませ☆

Text by はむこ/食育インストラクター
 

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