体の燃費をよくするために…ビタミンBの秘密

体の燃費をよくするために…ビタミンBの秘密

人間の体はエネルギーを代謝することで動いています。しかし、ただエネルギーがあればよいというものではありません。 今回はエネルギーを生み出すために欠かせない栄養素、ビタミンBについてお話します。

【ビタミンBとは?不足するとどうなるの?】

ビタミンBはひとつの栄養素を指すのではなく、正確にはビタミンB群と呼ばれ、8種類(B1・B2・B6・B12・ナイアシン・葉酸・パントテン酸・ビオチン)の栄養素があります。
それぞれ役割が違いますが、共通しているのが補酵素として働くことです。補酵素は糖質やたんぱく質・脂質をエネルギーに変える時に欠かせない存在です。人間の体を車で例えると、ガソリン(エネルギー)を燃やすためのエンジン(酵素)の機能を、きちんと維持するための存在…エンジンオイルだと考えると、重要さがイメージしやすいですね。
このことから、ビタミンB群が不足すると、エネルギーをしっかり燃やすことができない、燃費の悪い体…つまり、太りやすい体になるリスクがあります。
そして、ビタミンB群は体内で作り出せないうえ、水溶性なので使われなかった分は尿として排出されてしまいます。だからこそ、日々の食事でこまめに摂取する必要があるのです。

【ビタミンB群を含む食材】

ビタミンB群はそれぞれ含まれている食品が異なります。これと決まった食品を食べ続けるよりも、穀類・野菜・果物・肉・魚・卵など、様々な食品をバランスよく含む食事になるよう心掛けてください。
その上でさらに気を付けたい場合は、ビタミンB1とB2を摂取するとよいでしょう。これらは令和元年に厚労省から公表された「国民健康・栄養調査結果の概要」でも、推奨量を下回る結果になり、日本人に不足しやすいからです。
ビタミンB1は玄米・胚芽米や豚肉に、B2は卵や乳製品・納豆などに多く含まれます。また、レバーはビタミンB1・B2ともに豊富な食品なので、定期的に食事に取り入れるのもおすすめです。


代謝に関わるビタミンB群。
疲れやすいストレス社会を生きる現代人にとって、不足しないようにしたい栄養素です。日々の食事からきちんと摂れるようにできると良いですね!

Text by はむこ/食育インストラクター
 

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