シャキシャキの食感が魅力!「チンゲン菜」の話

シャキシャキの食感が魅力!「チンゲン菜」の話

中国野菜としてなじみ深い、チンゲン菜。味にクセがないことから和洋中どんな料理とも相性のよいのが魅力です。

【日本へ来たのはつい最近!?】

チンゲン菜は、中国原産のアブラナ科の緑黄色野菜です。日本には1970年代前半、ほかの中国野菜と一緒に入ってきたなかのひとつで、アクが少なく、味にクセがないことから日本人にも親しみやすく、数十年の間に全国に広まっていきました。
現在はハウス栽培が主流になり1年中栽培は可能ですが、極端な暑さには弱いため、多く出回る季節は春と秋冬の2回です。特に気温の低くなる秋から冬にかけて甘みが増し、葉もやわらかいことから9月~12月のチンゲン菜がおいしいとされています。

【チンゲン菜の選び方】

チンゲン菜は、葉が濃すぎない緑色でハリのあるもの、茎が丸みを帯びていて肉厚のものを選ぶようにしましょう。葉の緑色が濃いものは成長し過ぎてアクが強く出ている可能性があります。
保存するときは、乾燥しないようペーパータオルで包んでからラップで包み、ビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室に立てて保存します。すぐに使いきれない場合には、かためにゆでて、冷凍することも出来ます。ただし、食感は損なわれてしまうので、シャキシャキとした食感を楽しみたいのであれば、冷凍せずに使い切るようにしてください。

【チンゲン菜の栄養】

90%以上が水分ですが、β-カロテンやビタミンKなどのビタミン類が豊富です。
β‐カロテンは、体内に入ると必要な分だけビタミンAに変わり、目や皮膚の粘膜を健康に保つほか、がん予防にも効果が期待できます。ビタミンKは吸収されたカルシウムが骨に沈着するのを助ける働きがあり、健康な骨づくりに欠かせません。そのほか、日本人に不足しがちなカルシウムや鉄も多く含まれています。ただ、野菜から摂るカルシウムは、牛乳などの乳製品に比べて吸収率がよくないため、クエン酸を含む酢やレモンとの組み合わせがおすすめです。また、牛乳と一緒に調理し、カルシウムの相乗効果を期待するのもよいですね。


和えたり、炒めたり、どんな調理法でもおいしいチンゲン菜。
ぜひ、甘味の増した旬のチンゲン菜を味わってください。

Text by まち/食育インストラクター
 

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