実は日本の文化に関わる重要な食品!?いかの秘密

実は日本の文化に関わる重要な食品!?いかの秘密

海洋国である日本では、魚以外の海産物もよく食べられています。その中でも特に身近な存在の一種が、いかです。そのまま調理するのはもちろん、乾物にも加工されていて様々な方法で食べられ、親しまれています。 今回はそんないかについてお話します!

【いかと日本の文化】

いかと日本人の繋がりは紀元前にまで遡ることができ、縄文時代の貝塚からも、いかの痕跡が発見されています。
また、北海道では縄文時代に作られたと見られる、いかを模した形の土器が出土していて、当時から祭事に関わっていた可能性があります。
また、現代でも神事には鯣(するめ)を捧げる風習が各地で残っており、例えば大相撲では土俵に捧げる供物の一つにもなっています。
日本の文化を語る上でも、大変重要な食べ物の一つであることがうかがえますね。

【いかの効能】

一言でいかと言っても、現在判明している以下の仲間は500種を超え、そのうち日本近海で生息しているいかは100種以上いるそうです。
主に食用として好まれているいかの種類は、スルメイカ・ヤリイカ・アオリイカ・アカイカなどがありますが、どの種類にも栄養価で共通しているのが、低脂肪で高たんぱく質であることです。お腹まわりが気になる方には嬉しい食品の一つといえます。弾力があり噛み応えのある食感なので、自然と噛む回数が増え、満腹感を得られやすくなる・歯の健康に繋がるなどのメリットもあります。
なお、いかやたこはコレステロールが高く、脂質異常症の不安がある場合は避けるべき食品だと考えられていたことがあったようです。しかし、現代ではタウリンを豊富に含むいかやたこは、むしろコレステロール値を安定させ、生活習慣病の予防に役立つ食品であると評価が変わっています。

健康にも役立ついか。
主ないかの旬の時期はそれぞれ、スルメイカが5~9月・ヤリイカが1~3月・アオリイカが9~11月・アカイカが6~9月ぐらいです。つまり、日本はほぼ一年中、何らかのいかが美味しく食べられる環境(!)といってよさそうです。


文化的にも身近で健康にも良いいか。
和洋中どんな料理でも美味しく食べられるので、ぜひ日々の食事に取り入れてみてください。

Text by はむこ/食育インストラクター
 

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