卵と油から生まれる美味しさ…マヨネーズの秘密

卵と油から生まれる美味しさ…マヨネーズの秘密

塩・砂糖・しょうゆなどなど…日本の家庭で多くの家に常備してある調味料はいろいろあります。そんな常備調味料の一つに、マヨネーズがあるという方は多いでしょう。 今回はそんなマヨネーズについてお話します。

【マヨネーズの歴史】

マヨネーズの始まりは、現スペイン領のメノルカ島にあるとする説が有力視されています。それは、18世紀ごろにこの地に駐留したフランスのリシュリュー公が、オリーブオイルと卵黄・レモン果汁で作られたソースの味に感激し、パリに持ち帰ったという有名なエピソードがあるからです。そして、リシュリュー公はこのソースを紹介する時に、食べた港町の「マオン」のソースだと紹介したことから、マオンネーズ…後にマヨネーズという名前の原型になったとされます。
そんなマヨネーズが日本にやってきたのは西洋文化が入ってから20世紀に入ってからは、国内での製造がスタートします。戦中は生産が止まっていましたが、戦後に食の欧米化が進むとともに、一気に需要が増加し、今では一家に一つと言っても過言ではないほどの存在になりました。

【マヨネーズを手作りするには?】

まろやかで濃厚な味わいのマヨネーズ。基本の材料がオイル・卵・酢の3つとシンプルで揃えやすく、味を調節する塩や香辛料も自宅にあるもので作ることができます。
例えば、原形となったマオンのソースのように、オリーブオイルとレモン果汁で作ると、爽やかな香りが広がり肉料理にもよく合います。おもてなしの料理などで自家製マヨネーズづくりに挑戦してみると、普段と違った風味で楽しめますよ。
マヨネーズ作りのポイントは、よく撹拌して乳化させること。手で混ぜるよりもハンドミキサーやブレンダーなどを使用すると失敗が少なく、美味しく仕上がります。また、卵を常温に戻しておくと乳化しやすくなります。
なお、マヨネーズは静菌作用のある酢を配合して作るので、市販の未開封のものであれば常温でも保存できます。しかし、高い衛生基準をクリアした工場で製造される市販のマヨネーズとは異なり、手作りのマヨネーズは卵に付着したサルモネラ菌による食中毒リスクが高くなりがちです。酢の配合割合は10%(※おおよその市販品の配合比)を目安にし、作ったその日のうちに食べ切るのが良いでしょう。どうしても保存したい場合は、消毒した密封容器に入れ、冷蔵します。この場合も、数日の内には食べ切りましょう。

特有のコクがあるマヨネーズは、ソースやドレッシングにと、いろいろなタイミングで使うことができ、活躍の場が多い調味料です。
ぜひいろいろな料理に活用してください!

Text by はむこ/食育インストラクター

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