
料理のアクセントとして使われる、「からし」と「マスタード」。その違いは何かご存知ですか? 今回は、意外と知らない?「からし」と「マスタード」の違いや、おすすめの使用法をご紹介します。
【からしの原料ってなに?】
アブラナ科のからし菜の種子(マスタードシード)が原料となっています。種子は、そのまま噛んでも辛味をあまり感じません。しかし、すりつぶして水を加えて練ると、種子に含まれる「ミロシナーゼ」という酵素が働いて辛味を感じるようになります。【「マスタード」は、「からし」の一種?】
からしはその品種により辛さに違いがあり、日本古来の辛味が強い『和からし』と、欧米から渡来したマイルドな辛味の『洋からし』と区別して呼ばれることもあります。『洋からし』は「マスタード」のことを指し、「フレンチマスタード」と「粒マスタード」の2つに大別されます。
●からし
強い辛味成分を含むオリエンタルマスタードという種類から作られます。
ペースト状に練られたチューブ入りのものや、粉末状でぬるま湯で溶いて使うものがあります。
●マスタード
・フレンチマスタード
イエローマスタード、ブラウンマスタードなどの辛味が穏やかな種類の種子の外皮を取り除いてすりつぶし、塩、酢、香辛料などと練り合わせたものです。
・粒マスタード
皮ごとつぶしただけのマスタードシードから作られるため、プチプチと弾けるような食感が楽しめます。
【どんな料理と相性が良い?】
今回は、それぞれの味の特徴と、相性の良い料理をご紹介します。●からし
特有のツーンと鼻に抜けるような辛味が味わえます。
おでんやシューマイに添えたり、和え物に少量加えて風味をつける、などがおすすめです。
●フレンチマスタード
まろやかで上品な辛味と、クリームのようになめらかな舌ざわりが特徴です。
ドレッシングやディップソースなどで加熱せずに使うと、爽やかな風味を味わえます。
●粒マスタード
スパイスの風味はあるものの、辛味が少ないのが特徴です。
ソーセージ料理やサンドイッチなどにたっぷりと使えるので、「食べるマスタード」として楽しめます。
いかがでしたか?
皆さんも是非「からし」と「マスタード」を様々な料理で活用してみてくださいね。
Text by ろい/食育インストラクター
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