クリーミーな味わいが魅力☆通年楽しめる「アボカド」

クリーミーな味わいが魅力☆通年楽しめる「アボカド」

しょうゆをつけてそのまま食べたり、サラダやディップにしたりと、なめらかでクリーミーな味わいが魅力の「アボカド」。 料理に使うことが多いことから野菜と思っている人もいますが、農林水産省などの定義では果物にあてはまり、果物として分類されています。

【通年おいしい「アボカド」が楽しめる!?】

アボカドは中南米が原産で、日本には大正時代に伝わった比較的新しい果物です。
スーパーに並んでいるほとんどがメキシコからの輸入品で、メキシコでは通年収穫されていることから私たちはいつでもおいしいアボカドを購入することができます。
また、生産量は少ないですが、和歌山県や愛媛県など国内産のアボカドも栽培されています。
店頭で見かけるものは、熟すにつれて皮が黒くなる「ハス」という品種が中心です。そのほか、ハス種より大きめで果皮が濃い緑色の「ベーコン」果皮が薄く、洋なしのような形をしている「フェルテ」などの品種があります。

【おいしい「アボカド」の選び方】

ハス種のアボカドは熟し具合で皮の色が変わります。購入後すぐに食べるなら黒っぽいもの、2~3日後に使うなら深緑色のものを選んでください。
皮が緑色のものは追熟させる必要があります。袋に入れて直射日光の当たらない涼しい場所に置き、黒くなるまで追熟させます。熟していない状態で冷蔵庫に入れると低温障害を起こすおそれがあり、追熟する前に傷む場合もあるので気をつけてください。
熟したアボカドは、冷蔵庫の野菜室で保存し、2~3日で食べきるようにしましょう。
1個を使い切れない場合は皮をむかず、切り口にぴっちりとラップをして冷蔵庫に入れると変色しにくくなります。そのときに種をつけたままラップをすると、より空気に触れる面積が減り、変色が防げます。

【「アボカド」の嬉しい栄養効果】

アボカドは、ビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養素が豊富で「スーパーフード」としても知られています。
果物には珍しく脂肪分が多く含まれていますが、その大半がオレイン酸という不飽和脂肪酸です。オレイン酸はコレステロール値を下げる働きがあり、動脈硬化に効果が期待できます。
また、ビタミンEも多く、果物の中ではトップクラス。強い抗酸化作用を持つことから「若返りのビタミン」とも呼ばれ、肌や血管、細胞などを若々しく保つほか、脂質異常症や高血圧などの生活習慣病の予防にも効果があります。


豊富な栄養素によるさまざまな効果が期待できるアボカドですが、脂質が多くカロリーが高いので、食べ過ぎには注意。適度な量を食事にとり入れることを心掛けてください。

Text by まち/食育インストラクター

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