うま味たっぷり!イワシについて知ろう

うま味たっぷり!イワシについて知ろう

脂が乗ったイワシはうま味があり、刺身やフライなど様々な食べ方で楽しめます。今回はそんなイワシにスポットをあてていきたいと思います。

【イワシってどんな魚?】

イワシは海面近くを群れになって回遊しており、日本各地の沿岸で広く漁獲されている魚です。
日本では「マイワシ」・「ウルメイワシ」・「カタクチイワシ」の3種類が主に流通しています。
イワシの名前の由来には諸説ありますが、イワシは傷みやすく、漁獲後すぐに弱ってしまう魚ということで、「よわし」が転じて「いわし」になったという説があります。これはイワシを漢字で書くと魚へんに弱いと書く漢字の由来でもあります。
他にも、貴族の食べものではない卑しい魚という意味で「いやし」から「いわし」になったという説もあります。

【イワシにも右利き左利きがある】

人にはそれぞれ「利き手」がありますよね。この利き手のようなものが実はイワシにもあるんです。
水族館でイワシを見ると、水槽の中を群れで同じ方向にグルグル回りながら泳いでいますが、イワシはこの泳ぐ方向が人間の右利き左利きのようにきまっています。
イワシのほとんどが右回りなんだそうです。そして人間と同じで、左回りのイワシも時々います。皆さんも水族館に行かれた際は、よく観察して左利きのイワシを探してみてください。
また、筋肉のバランスにより、イワシを焼くと右回りのイワシは右側に反り、左回りのイワシは左側に反ります。イワシを焼くときにぜひ注目してみてください。

【美味しいイワシの見分け方】

イワシは鮮度によって味や風味が大きく変化してしまいます。せっかく食べるなら、少しでも鮮度が良く美味しいイワシを食べましょう。
まず注目していただきたいのが、目の色です。鮮度の良いイワシの目は黒く澄んでおり、鮮度が落ちるほどに赤く変色していきます。
次に見ていただきたいのがウロコです。イワシのウロコは剥げやすいので、水揚されてから時間が経つにつれウロコはどんどん剥がれてしまいます。ウロコがある程度残っているかよく見てみましょう。
最後に身体をチェックします。頭が小さく身がふっくらとハリのあるイワシは脂乗りが良く美味しいです。
より美味しいイワシがどれか迷ったら、頭と身体のバランスにも注目してみて下さい。


いかがでしたか?
イワシについて知っていただけたと思います。
店頭に並んだイワシを購入する際は、今回のお話を思い出していただけたら嬉しいです。

Text by あお/食育インストラクター

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