これからが旬のピーマン!

これからが旬のピーマン!

皆さんはピーマン、お好きですか? 子どもの苦手な野菜の上位に入るピーマンですが、実は体に良いこといっぱいの野菜なんですよ!

【ピーマンってどんな野菜?】

ピーマンは中南米原産のナス科・トウガラシ属の野菜で、白くて可愛らしい花を咲かせます。
旬は6~9月にかけてですが、温室栽培も盛んなため、通年販売されています。
ピーマンは、コロンブスがピーマンの原型である唐辛子をヨーロッパに持ち帰り、辛みのない唐辛子をさらに品種改良することによって生まれました。
基本的には未熟な緑色の状態を食べることが出来るので、多くは緑色で出荷されますが、完熟した赤ピーマンも出回っています。
日本へは明治時代に伝わってきましたが、一般家庭で食べられるようになったのは、第二次世界大戦後、日本の食生活に洋食スタイルが浸透してきてからのことです。

【どうして青臭い??】

ピーマンが苦手な人の理由の多くに「青臭い」が挙げられます。このピーマン特有の青臭さは、香り成分の「ピラジン」によるものです。現在は、この青臭さを軽減させた品種が作られているので、昔と比べると、食べやすくなっています。

【ピーマンのヘタは五角形?六角形?】

ピーマンのヘタをよく見ると、五角形をしているものと六角形をしているものがあることが分かります。
その理由は、ピーマンの発育に関係していて、時間をかけて栄養をたっぷり吸収した物は糖度が高く、ヘタの数が多いとされています。そのため、五角形よりも六角形のヘタのピーマンの方が苦味などが少なくて食べやすいものが多いのです。

【ピーマンの栄養】

ピーマンはビタミンC・E・β-カロテンといった抗酸化作用が期待出来る栄養素が含まれるので、美肌や風邪予防に効果的です。ピーマンの緑色はクロロフィルという天然色素で、こちらも強い抗酸化力があります。このクロロフィルはピーマンが完熟すると分解され、赤い色素のカプサンチンに変わります。トウガラシなどにも含まれるこの成分は、活性酸素を除去したり、老化防止に効果が期待されます。
また、ピーマン嫌いの理由となるピラジンは、血液をサラサラにし、血栓を予防する効果があるとされています。
これらの栄養素は、熱に弱く、液体の中に溶け出てしまうものも多いので、サッと加熱したりして食べると効率良く体内に摂り込むことが出来ます。


ピーマンは青臭い野菜ですが、体に良い栄養素がたっぷりです。
品種改良も進んで食べやすくなっていますので、ぜひ活用してみて下さい!!

Text by さゆり/食育インストラクター
 

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