秋の代表的な果物、「柿」

秋の代表的な果物、「柿」

秋の味覚である「柿」は、日本で古くから愛されている果物です。 おいしい柿の見分け方や嬉しい効能などについて、ご紹介します。

【甘柿と渋柿の違いとは?】

柿は、大きく「甘柿」と「渋柿」に分けられます。
渋みのもとになっているのは、タンニンという成分です。甘柿と渋柿どちらにも同じくらいの量が含まれていますが、甘柿は成長するにつれて自然と渋みが抜け、甘みが増して行きます。甘柿の代表品種は、「富有柿」や「次郎柿」です。渋柿は甘柿と違って熟しても渋みは抜けません。そのため、干し柿にしたり、アルコールにつけたりして渋抜きをする必要があります。

【おいしい柿の見分け方】

ヘタが果実に張りつくように隙間なく4枚揃っていて、なるべく緑が残っているもの、果実全体が濃いオレンジ色でツヤがあるものを選びましょう。また、手に持ったときにずっしりと重みを感じ、形が整っているものが良品とされています。
柿は、常温においておくと、どんどんと熟して行きます。購入後、すぐ食べないときには、ビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存してください。熟し過ぎてしまったものは、ジャムにしたり、酢・油と合わせてドレッシングにするのがおすすめです。

【栄養豊富な柿は、医者いらず!?】

柿は、昔から「柿が赤くなれば医者が青くなる」と言われるほど、栄養価の高い果物として知られています。
特にビタミンCが豊富で、その含有量は果物のなかでトップクラス。ビタミンCは免疫力アップやコラーゲンの生成に働き、風邪予防や美肌づくりに役立ちます。また、オレンジ色の果肉には、β-クリプトキサンチンが多く、強い抗酸化作用をもち、がん予防にも有効です。
そのまま食べてもおいしい柿ですが、栄養効果を高めたいのならクルミやアーモンド、ごまなどの種実類と合わせると◎。種実類にはビタミンEが多く、ビタミンCの働きをパワーアップしてくれます。


おいしいだけでなく、嬉しい栄養効果も期待できる柿は、10~11月に旬を迎えます。
秋の味覚、柿をおいしくいただきましょう!

Text by まち/食育インストラクター
 

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