人類が食べた最古の果物 りんご

人類が食べた最古の果物 りんご

「一日一個のりんごは医者を遠ざける」ということわざがあるくらい、栄養価の高い果物「りんご」。今回は今が旬のりんごのご紹介です。

【りんごとは】 

りんごはバラ科リンゴ属の木になる果実で、コーカサス地方北部が原産とされています。
人類が食べた最古の果物のひとつで、約4000年前にはすでに栽培が行われていたそうです。
日本へは鎌倉時代中期に渡来した記録がありますが、当時のりんごは苦みのある小さな果実で、現在のように大きな果実がなる品種が栽培されるようになったのは明治の初め頃でした。アメリカから輸入した様々な品種の苗木を基に品種改良が行われ、本格的な栽培が始まりました。

【旬以外でも美味しく食べられる理由】

りんごの主な旬は10月~12月頃
品種による収穫時期のばらつきがあるので、旬の時期は比較的長めです。また産地によっても収穫時期が異なるので、上記以外に旬を迎える場合もあります。
基本的に寒い時期に最盛期を迎えるりんごですが、スーパーでは一年を通して販売されていますね。
なぜでしょうか・・・。
その理由はりんごに採用されているCA貯蔵法にあります。
CA貯蔵法は空気中の酸素・二酸化炭素・窒素の量をコントロールした部屋にりんごを入れて鮮度を保つ事が出来る技術です。薬剤などを使っているわけではないので、安心して食べることが出来ますね。

【栄養】

りんごは摂り過ぎた塩分を体外に排出するカリウムや便通を調える食物繊維のほか、疲労回復に効果的なリンゴ酸やクエン酸などの有機酸を含みます。
また、りんごの皮にはポリフェノールの一種で毛細血管を強化し、血行を改善したり、動脈硬化を予防するのに役立つアントシアニンが含まれるので、よく洗って皮つきのまま食べるのがおすすめです。

【りんごを買ってきたら】

りんごは果物や野菜の成熟に必要なエチレンガスを多く放出する果物なので、そのまま冷蔵庫などに入れてしまうと、他の果物や野菜の傷みを早める原因となる事があります。すぐに食べない場合はビニール袋に入れて密閉し、冷蔵庫の野菜室などで保存しましょう。


いかがでしたか。
通年食べられる果物ですが、やっぱり旬の時期が一番!!
採れたてのりんごをぜひ味わってください。

Text by さゆり/食育インストラクター

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